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大和田 謙
Spectrochimica Acta, Part A, 46(10), p.1461 - 1473, 1990/00
2原子分子の基準振動の解析から得られる調和及び非調和ポテンシャル定数(カの定数)を応用して、分子のエネルギー成分(電子運動エネルギー、全静電ポテンシャルエネルギー、電子、核引力エネルギー、電子間反発エネルギー、核間反発エネルギー、Hartree-Fock固有値)を経験的に求める方法を検討した。本研究で開発した方法は、量子力学的ヴィリアル定理から導びかれる非同次線形3階微分方程式及び原子番号に関する分子エネルギーの同次性の仮説に基礎をおいている。本法の精度は、精密計算によって得られているHartree-Fockデータとの比較によって確かめられ、これによって、本法は上記の原子間距離依存分子エネルギー成分を求めるのに適していることがわかった。
大和田 謙
Trends Chem. Phys., 1, p.21 - 30, 1990/00
前報で提案した分子エネルギー成分の近似計算法の理論的背景を明らかにするため、Schroedinger波動方程式を基礎として、2原子分子に対する非同次線形1階、2階、3階および高階微分方程式を導いた。これらの有用な微分方程式を導く過程において、Hellmann-Feynman定理および量子力学的ヴィリアル定理が重要な役割を果たしていることがわかった。微分方程式の一般解の考察から、Qnr(R)=一定の仮定のもとに、平衡位置付近での近似ポテンシャルエネルギー関数を求めることができた。上記の結果は、2原子分子の分子エネルギー成分のみではなく、多原子分子のエネルギー成分も求めることが可能であることを示唆している。
大和田 謙
Journal of Chemical Physics, 82(2), p.860 - 867, 1985/00
被引用回数:2 パーセンタイル:15.03(Chemistry, Physical)有効核電荷(ENC)モデルで用いられる振動ポテンシャル関数を基礎として、多原子分子のエネルギー成分、即ち、電子運動エネルギーおよび静電ポテンシャル(電子-核引力,電子-電子反発)エネルギーに対する近似式を導いた。これらを試験的に等核および異核2原子分子に応用して、各式の有用性を確かめた。また、分子の電子波動方程式を解いて得られる固有値の和(ハートリー・フォックの軌道エネルギーの和)についての近似式を導き、上と同様の考察を行った。最後に、全分子および電子エネルギーの核電荷に関するエネルギー同次性の問題を取りあげ、これを調和近似の力の定数をもとにして詳細に議論した。